催眠関連
過去を消したい
誰にでも忘れてしまいたいことがありますよね。失恋した、受験に失敗した、リストラに遭った、いじめられた、他にもさまざまな挫折や失敗など、忘れることができたらどんなに楽だろうと思うようなことはみんな一つや二つはあるはずです。
特にそういうつらい出来事が起こって間もない頃は、本当に忘れることができるならすぐにでも忘れてしまいたいと思ったりもするものです。
でも、時間が癒してくれることは、多くの人が経験しているのではないでしょうか。どんなにつらい過去であっても、やがて時が経つにつれて、つらさが薄れ、何とか心の中で消化していけることも多いと思います。
しかし、世の中には時間が解決してくれるのを待てない人もいるのです。そのつらさに耐えられなくて、自ずから命を絶ってしまう人も少なくありません。
そして、中には催眠に救いを求めてくる人もいます。催眠をかけてもらって、その出来事を忘れさせてくれと言う人が時々います。
たとえば、失恋した人だったら、失恋したことを忘れさせてくれとか、失恋した相手の存在そのものを記憶から消してくれなどと言ってくる人がいます。
しかし、実際はそんなことは不可能です。気持ちはわかりますが、残念ながら催眠でつらい過去を消してしまうことなどできないのです。
そう言って断っても、こういう人はなかなか納得してくれません。絶対催眠をかければ、忘れられるはずだと言ってきかないのです。
彼らは催眠に対して過剰な期待と幻想を抱いているのです。これは催眠に対する大きな誤解です。催眠を使えば何でもできるし、記憶も消せると思っているわけです。
催眠はけっして万能薬ではありません。催眠でどんなことでもできるわけではありません。
確かに催眠で一時的に記憶を消すことはできます。たとえば、催眠中の人に「自分の名前や年齢を忘れる」と暗示すると、催眠中もしくは催眠から覚めたあとに名前や年齢を質問しても答えられなくなったりします(もちろんすべての人がそうなるわけではありません。ある程度の深い催眠状態に入れる人でないとそうはなりません)。
でも、数時間もすればちゃんと思い出します。記憶を消す、と言ってもその程度のことなんです。だから、つらい過去を消すなどということは期待できないのです。
私なども催眠で忘れることができるなら忘れてしまいたいことはごまんとありますが、それは無理な話なので、自己暗示によって気持ちを明るく前向きにして、しぶとく生きている次第です。そして、こうやって催眠の真実の姿を皆さんにお伝えしているわけです(と、ちょっとかっこをつけてみました・・・笑)。
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